こんにちは。ててらぼペット部のててです!
小動物の飼育方法を網羅的にまとめるサイトの運営主ではありますが、実は一番好きな生き物はアフリカヤマネです!
今回は、飼育者の視点から「アフリカヤマネ」の生態と飼育方法をまとめていきます🐹
臭い問題やお迎えの値段・寿命・飼育用品など、飼育に必要な情報を紹介していきますので、ぜひ最後まで見ていってください!!
先に言っておくと、「ヤマネ」を慣らすためには、相当の努力と覚悟が必要です。自分は慣れているアフリカヤマネがいますが、ここまで持ってくるのに半年以上かかりました。
安易な気持ちで、飼育しようと思うと、結構痛い目を見ます。いわば、小動物上級者におすすめするペットです!
アフリカヤマネさんと仲良くなるのは難しそうですね…!
また、当メディアでは、動物と暮らすお家や施設の施工から賃貸物件の紹介まで行っております。お気軽にご相談ください!
ヤマネを飼育するにあたって
我が家のモコちゃんです↑
こんなに可愛い見た目ですが、ヤマネの飼育について、最初の方はわからないことだらけでした。
どれだけ情報を探しても、ネットには日本語のものがなければ、姿も見れないくらい臆病な子でした。
アフリカヤマネはペットの歴史が短いから慣れていない子が多いんです…!
また、日本で飼育可能なヤマネは、うちの「もこ」のように「アフリカヤマネ」と呼ばれますが、実は日本にも固有の『ニホンヤマネ』が存在します。
でも注意が必要です…!
アフリカヤマネとニホンヤマネ
ペットとして飼育することが可能な「アフリカヤマネ」という種類のヤマネがいます。日本でペットとして飼育できるヤマネの中では、一番入手難易度と値段が低い種類です。
2019年程度であれば見かける機会は少なくとも、探せば結構見つかるくらいでした。
自分はインスタでブリーダーを探したよ!
とは言えなかなかペットショップではお目にかかることができず、現在はブリーダーから迎えるのが主流となります。じわじわと可愛さから人気が出てきているので、見かけるペットショップも増えてきているはずです!
また日本には固有のヤマネが存在し、飼育下のアフリカヤマネを脱走させてしまうと、日本の固有種とのハイブリッドが生まれてしまう可能性もあったりします。
後述しますが、アフリカヤマネは非常に脱走に注意すべき生き物であり、外来種を逃してしまうことは法に触れる可能性も十分あるので、しっかりと注意して最後まで大事に飼育してあげてください。
脱走は本当にNGですよ!
ニホンヤマネについて
日本の一部でもヤマネは生息し、人が生まれるより前から生きていることで「生きた化石」と呼ばれる動物です。森林伐採や、温暖化の影響により、年々個体数は減少し現在は天然記念物として扱われています。
天然記念物ってなんなの!?
国が保護する値打ちがあると法律で指定した自然物
むやみに捕獲などしてしまうと、法により罰せられる可能性もありますので、日本でヤマネを見つけても触れないでください。
日本固有種は1年の半分以上を寝て暮らすような生き物で、山奥で眠っているヤマネが稀に発見されることもあります。もし奇跡的に見つけた場合でも、優しく見守ってあげてくださいね。
というより触れると犯罪になる可能性もあるので注意してくださいね笑
アフリカヤマネについて
天然記念物に指定されるニホンヤマネに対して、アフリカヤマネはペットショップでもお迎えすることができる生き物です。
ハムスターより少し小さいくらいの大きさですが、お値段は少し高くなる傾向にあります。後述しますが、ぺっそショップなどで迎えると1〜2万円くらいの間が相場です。
安く迎える方法も後述するので、ゆっくり見ていってください◎
アフリカヤマネの特徴(生態・特徴・性格)
あなたはもうアフリカヤマネを迎えましたか??
アフリカヤマネの飼育前、飼育後であっても、実際どういった生態・特徴があるのかを理解することが大事です。
飼育前であれば迎える準備にもなりますし、お迎え後であれば、今後の飼育の助けになるかと思います!
気になることがあれば質問しちゃえ!
特徴は夜行生かつ雑食
夜行性・雑食
昼は基本的にずっと寝ています。掃除等はその時間にしないように気をつけてください。
本来寝る時間に起こしてしまうとストレスになり、寿命にも関わってしまいます。
仕事帰りの夕方とかには元気に暴れてます!笑
日中は仕事で夜は家。といった生活スタイルの方は、しっかりとヤマネが遊ぶ姿を確認できると思います。ただ、すごく臆病な子が多いので、一概にずっと見てられるとは限りません。
また、寝ていることの多い昼間にガサガサと音を立ててしまうと、ストレスとなりかねないので、ご自身のライフスタイルにも合うかもお迎え前にチェックしてあげてください。
また食性についても後述しますが、雑食性であり餌の幅はそれなりに広いです。いろんなものを食べさせることができるので、好みの食べ物を見た時の反応など、楽しむポイントが豊富です。
うちの子の一番好きな食べ物がやばいんですよ…
性格は臆病
一概には言えないのですが、とてつもなく臆病な性格の子が多いのが事実です。
小動物のような小さい生き物は基本的に人間を恐れます。シンプルにデカイので怖いのは間違いありませんよね。
巨人と対峙してるレベルです笑
十分に慣れていないヤマネはケージの中にいても、姿すら見せてくれない可能性も十分にありえます。もし慣れ出して、手に乗るようなっても、些細なことで恐怖してしまうことは多々ありますので、怖がらせないようにすることが大切です。
小動物の慣れ具合は親の性格に似る・親から遺伝する
ペットとしての歴史が浅いので、まだまだ人間に恐怖しちゃうんです…
僕の親戚みたいにずっと人と一緒だと怖さも減るんですね!
移動スピード(の速さ)がとてつもない
アフリカヤマネは想像もしないようなスピードで移動します。いきなりフラット部屋のどこかで移動するのに気づいた時は一瞬Gかと勘違いするレベルのスピードです。
加えて、樹上性の生き物なので、爪もある程度発達しており、壁や天井を走り回ることも可能です…。
壁も走れるのは羨ましいですね!?
脱走したらめっちゃ困るけどな…
もし脱走されてしまうと素手で捕まえるのは困難であるため、脱走には十二分に注意してください。一度脱走されたんですが、その時は捕獲までに2日間かけた上、罠でやっと捕まえることができました。
その時の記事を別途まとめているので、気になる方は見てみてください!
鳴き声が意外とでかい
正直あんまりアフリカヤマネがなく機械には出会ったことがありません。ただ、鳴く時は結構大きな大きな声で鳴くことが多いです。
危険を感じた時はかなり大きな「キキキキー」という感じで、甲高く鳴きます。
他のヤマネと喧嘩する時とかにきくイメージです!
また、相当懐いていると、「プププププ」と甘えるような声を出すことがあります。
そこまで懐いていたら、かなり愛情を込めて育てられている証拠!
手に乗って眠そうな顔をしながらブツブツ言ってます笑
声は確かにデカイのですが、賃貸とかであっても流石に横のおうちに聞こえるほどではないかと思います。もし聞こえる物件であれば、かなり壁が薄い物件だと思います。
中でも一番うるさい瞬間は、繁殖期の鳴き声です。「チュロロロロロロロ」っていう感じの割と独特な鳴き声をオスメスともに発しがちです。(そこそこでかい)
初めて聞いた時は何事かと思いました!
寿命が結構長い
よく似た、大きさのハムスターの寿命は、2、3年とそこまで長くありませんが、アフリカヤマネの場合はそれに比べるとかなり長めです。
寿命は約4〜7年程度
小さな体ですが、長寿なんです!
購入を考えている方は、長生きするということを念頭に入れ、何があっても最後まで飼ってあげる覚悟を持っていただきたいです。
仮に懐かなかったとしても絶対に寿命を全うするまで飼育し切る自信のある方にお迎えしてもらいたいです。
飼育臭がそこそこ臭い
正直こまめな掃除をしないと、結構臭い匂いがします。雑食性の生き物なので、食べ物などによりますが、基本フードは肉食傾向の強いものを与えるので、排泄物もある程度臭いというわけです。
3〜4日に1回程度
全然掃除をせず1週間、2週間と放置をしてしまうとおそらく、とてつもなく臭いです。
私の家では、ケージの通気性がそこまでよくない『グラスハーモニー』を使っていることもあり、1週間も放置すると、開けた瞬間にとんでもない匂いがします。
3日に1回くらい掃除してあげるのがベストと思ってます!
冬眠には注意が必要
アフリカヤマネは寒さに非常に弱く、冬眠してしまう可能性のある生き物です。
日本固有の「ニホンヤマネ」の場合は、1年の半分以上を冬眠していることで有名です。その分長生きなのかもしれませんね!
日本のヤマネが冬眠する理由は、餌になる虫や植物が減り、過酷な気温となる冬場を乗り切るためです。冬眠とは毎年命懸けで、春に目を覚ますまでに、多くの子達が亡くなってしまいがちです。
冬眠は長い期間寝ることによって、起きるときにとてつもない体力を消耗するのです。
自分も朝が苦手ですが、その眠りがもっと深いって事ですもんね…
一方飼育下にある「アフリカヤマネ」は、飼い主から安定的に食べ物の提供もあり、お家の中なので、それなりに気温も安定しています。
とは言え日本の気候ではエアコンをつけないと冬眠沙汰になりかねないので、冬場はエアコンを常時稼働しておくのが安心の秘訣です。
何が言いたいかというと飼育下のアフリカヤマネは冬眠させてしまうと危険すぎるので、安定的な気温で飼育してあげて欲しいという事です!
電気代もかかりそうですね…
正直なつきにくい…
しっかりお世話をしてあげると犬みたいな性格になる子が多いアフリカヤマネですが、YouTubeなどで視聴者から聞いている限り体感7割くらいが懐いていない印象です。
うちのアフリカヤマネたちの様子はYouTubeで別途取り上げていますので、気になる方は見てください。
姿すら見れないパターンも結構あるよ…
仮にそうなっても可愛がってあげれる人にお迎えしてもらいたいですね!
アフリカヤマネの飼育方法(飼い方)
アフリカヤマネを思う変えする前に、十分な飼育環境を作っていただきたいです!犬や猫を迎えるとき、流石におうちはこれで大丈夫なのかな?と気をつけますよね?
犬猫ほどのサイズはなくとも小動物をお迎えする前にも入念な準備が必要不可欠です。
- ケージ
- 回し車
- 給水機
- 隠れ家
上記のものが準備できてからアフリカヤマネを飼育することが理想です。逆にこれらの用品が手元にない状態で、お出迎えするのは絶対にやめてください!
今回は各飼育用品で、私がオススメするナンバーワンの商品をご紹介します。
ケージ・回し車・給水機がセットな優れもの
アフリカヤマネはとても小さく、約7mmの隙間があれば通ることができると言われています。脱走に注意が必要と言いましたが、気を抜くと本当に消えます。笑
十二分に脱走には注意をしてください!
お迎えしたての赤ちゃんアフリカヤマネとなれば、はさらに小さな隙間を通るので基本的に金網のケージはオススメしません。噛んでしまうと歯の病気にかかる可能性もありますのでお気をつけください。
一番のオススメは大きめのプラケースです!特に高さがあれば、楽しんで遊ぶことができるので、購入する際は高さを重視してもいいと思います。私は、迎えた手の際、「高さのある衣装ケース」に金網をかぶせて飼育してました!
オススメの商品はこちら↓なんと回し車と給水機がセットです。
回し車(滑車)
注目すべきポイントはこちらの3点です。
- 走った時の音のデカさ
- アフリカヤマネにあったサイズなのか
- 足を挟む危険性はないか
前述したケージとセットでついている「ハーモニーホイール」という回し車があたりが出れば結構静かです。ただ、回し車の個体差もあり、うるさい可能性もなきにしもあらずです。笑
1000円くらいで買えるものが多いので、買い替える気持ちでいてね!
これはどの回し車にも言えることであり、正直運の問題となります。単品での購入も可能ですので、ぜひいろんなパターンの回し車と使い比べてみてください。
給水機
基本的にハムスターなど小動物の給水機で、水を飲むことができます。注意点は、舐める力がそこまで強くないので、給水口にボールが2つあるタイプだとうまく飲めません。
手前のボールを持ち上げて、浮かせて水を飲むタイプの給水機だと、ハムスターよりも小さくそれを持ち上げるパワーがない可能性が高いです。
ボールがないタイプがベストです。上記のケージに付属となっている給水機はその条件を満たしております。
こちらも回し車同様に単品購入も可能なので紹介しておきます。
また、一時的なものであれば、昆虫ゼリーからの給水や、置き型の食器のような給水機でも、ある程度は可能です。
隠れ家
ことり用の隠れ家を用いるとベストです!
ヤマネはハムスターに比べ、上下運動が激しいので、多少高いものを用いても全く問題ありません!
ラップやトイレットペーパーの芯があれば喜んで入っていきます。
しかし誤食してしまう可能性もありますので、基本的にはオススメしません。
ヤマネの生体の選び方
上記の準備が整えば、ヤマネさんをお出迎えです!
とは言え、どのショップで、迎えるのか、どんな個体を選ぶべきなのか
など気になる点がいっぱいありますよね!そちらをご紹介します。
値段
8000円〜15000円程度
基本的に1万円は超えますが、稀にブリーダーさんが安くで売りに出しています!
また、良いブリーダーさんを見つけると、相当慣れた子を迎えることができるので、オススメですよ!
先日開催されていたもふぷにのイベントでは最安値は5000円でしたので、小動物の即売会に行くことをお勧めします。
どこで迎える?
ペットショップでもあまり数がいない、珍しい生き物です。
ホームセンターにあるペットショップではほとんど見られないでしょう。
事前にネットや、SNSで情報を調べ、迎えに行くのがベストです!
また、小動物のイベントに参加するのも一つの手ですね!
どんな子を迎えるべき?
同じ誕生日なら、体が大きい子を迎えてください。
正直個体差はかなり大きいと思います。その中でも比較的、餌を全面的に食べて大きな奴は、怯え方がマシです。笑
そういう子を選び、少しでもなつくように愛情を込めて育ててあげてください。
性別は?
性別はほとんど関係ありません!個体差による違いの方が重要です。
というか性別はほぼわかりません。笑
大きくなるとわかりやすくなるようですが、小さいうちは、
プロの方でも、わからないという声が聞こえます。
繁殖を望まない人は、多頭飼いは避けましょう。
アフリカヤマネのお迎え後に必要なもの・知識
アフリカヤマネを実際に迎えた後は下記の項目を意識してあげてください。
- エサ
- 温度管理
- ゲージの設置場所
- 健康管理
- コミュニケーション
上記を毎日気遣ってあげてください!
餌(フード)
主食:ハムスター・フクロモモンガ用ペレット、ドッグフード
副食:コオロギ、ミルワーム、果物、野菜、種子、昆虫ゼリー、煮干し
アフリカヤマネは雑食性です。野生下では主に昆虫を食べています。
専用のフードはかなり少なく、高価であるため、雑食性の動物のフードを与えることをお勧めします!
特にフクロモモンガのフードは昆虫のパウダーが含まれており、かなり食いつきがいいです。
副食に関しては、虫をあげるとかなり喜びます。
種子系は糖質が高く、ミルワームは栄養価が偏っているなど、デメリットが多くあります。
様々なフードを上げることでバランスを取ってあげましょう。
虫が苦手なら、昆虫ゼリーで代用可能ですが、食いつきの違いは一目瞭然です。笑
メインのハムスターフードに加え、ミルワームと煮干しを餌皿に。
また、昆虫ゼリーを常設(イチゴ味が大好き)
手にならせるために手の上ではコオロギを与えています。
フードについて詳細に紹介している記事はこちらになります!もしよろしければ覗いてみてください✨
温度管理
アフリカヤマネは、寒さ暑さともに弱いです。特に冬場の寒さは致命的です。
寒すぎると冬眠してしまいますので、そうならないようにヒーターを設置するかエアコンを稼働させましょう!
20度〜25度が適温です。
逆に夏場もエアコンでしっかりと暑さ対策をしてあげる必要があります。
※こちらはあくまで基本的な気温です。飼育先によっては20度を超えていても低体温症になる可能性もあります。元の飼育環境に合わせて気温は調整してあげてください。
ゲージの設置場所
ゲージの配置するにあたり気にするポイントは2つです。
- 太陽光など当たりすぎない場所
- 目線がある程度同じになる場所
アフリカヤマネは体温調整ができないので、低温、高温となる場所や、気温が激しく変わる場所への設置は避けるようにしてください。
また、齧歯類は、ピラミッドにおいて、最下層に近い位置に存在することから、大きい動物や、上からの陰に本能的に怯えてしまいます。
ですので、可能な限りストレスを与えないように、座った際の目線となる位置に配置してあげましょう。
部屋の低い位置は低温の空気がたまりやすいので、低体温症の対策にもなります。
コミュニケーション
何度もいっているように、アフリカヤマネはかなり臆病です。
犬や猫のように戯れることができると思っている方にオススメはしません。
基本的にコミュニケーションをとることは難しく、「なつく」というよりかは「手になれる」という表現の方が適切です。
また、ならしたいからといって、無理やり触りすぎると生体へのストレスとなってしまいますので、避けるようにしましょう。
とはいえ、なれた子だと手の上で寝てくれる子もいるので、しっかりと愛情を注いであげることが大事です。
注意点は、コミュニケーションをとっているときに脱走されないように心がけることです。
脱走した時の対処法はこちらの記事をご覧ください。
まとめ:ヤマネってなつく?アフリカヤマネの飼い方を徹底解説!
ヤマネの飼育方法の参考になりましたか??
アフリカヤマネに関する飼育方法は正直かなりかなり少ない状況です。私は実体験に合わせ、ブリーダーさんから情報を得て、記事を執筆することが多いです。
もしアフリカヤマネに関する情報で欲しいものがあればお気軽にリクエストください。インスタグラムのDMからであれば対応が可能かと思います!
懐いてしまえば、どちゃくそ可愛い「アフリカヤマネ」ではありますが、ベタなれとまで行くのは非常に難しいです。
気長に仲良くなれるのを待ってあげてね!
また、当メディアでは、動物と暮らすお家や施設の施工から賃貸物件の紹介まで行っております。お気軽にご相談ください!