最近デグーが、そのずんぐりとした見た目と人懐っこい性格からペットとして人気と注目を呼んでいます!
そんな人気急上昇中のデグーの事を知って、これから飼い始めたいと考えている人も多いのではないかと思います。
ただ、デグーを飼育したことがないと、きちんとお世話出来るか不安ですよね?
そこで、実際にデグーの「ぐり」と「ぐら」の2匹と一緒に暮らしているててが、その経験からデグーの魅力とデグー初心者の人が飼育するうえで注意するべき事を解説します。
加えて、飼い方・生態・寿命・お値段等詳しくご紹介しますので、この記事を読めば初心者の人でもデグーを安心して飼い始める事が出来ます!
これであなたもデグーマスター!
デグーとは?
見た目は比較的地味だが、愛嬌たっぷりの仕草が何とも愛らしい。なつく個体が多いため、マウス・ラットが好きなかたにはもってこいの種類といえる。最近ではペットショップでもよく見かけるようになり、知名度・人気ともに急上昇中。
ペットショップのコジマ
慣れやすさ:★★★★★
飼育のしやすさ:★★★★☆
おすすめ度:★★★★★
コミュニケーションが取れるドブネズミ!
デグーを一言で表すと「コミュニケーションが取れるドブネズミ」です。笑
かなり聞こえは悪いですが、実際に「ドブネズミ」にしか見えない。という理由で多くの方が見向きもしない動物です。
しかし最近はテレビやSNSでもデグーの可愛い姿や魅力が紹介される機会が増え徐々にペットとしての認識が広がってきています!!
加えて、デグーはとてもきれい好きなうえ汗腺が無いので臭くはないですし、草食なのでフンや尿の臭いも比較的少なくとても清潔感のある生き物です。
また、野生下では群れで生活しており、会話をするほど知能が高く、他のげっ歯類とは比較にならないほどコミュニケーション能力が高いです。
そのため、人懐っこい性格で愛情を注ぐと他のげっ歯類よりも格段に懐いてくれやすいのがデグーの特徴!!
実は、デグーは「ドブネズミ」なんて呼ぶのは失礼なぐらい賢くて清潔で可愛い生き物なんです。
デグーの生態
デグーはアンデス地方の標高1200~2000mくらいまでの山地の岩場や断崖などの近くに生息している小型のげっ歯類。
体長は尻尾を入れなければ12cm – 20cmで手のひらに収まるサイズです。
完全な草食性で、過酷な環境で暮らすためかなり粗食なので、糖分を代謝しにくい体質です。
詳しくは後述しますが、飼育環境下ではおやつなどの高カロリーな食べ物のあげすぎに注意が必要です。
つがいとその子どもたちからなる家族が複数集まって、群れで生活をしています。
デグーは夜行性?昼行性?
デグーは昼行性の生き物です。
他のサイトで夜行性というような記事をたまに見ることがありますが野生下では昼間に餌を探し求めて行動するれっきとした昼行性の生き物です。
ただ飼育化では飼い主の生活様式に対して臨機応変に合わせてくれる傾向にあります。
「飼い主に構って欲しい・餌がもらえる」などの理由によって昼夜逆転してしまうこともあるので注意が必要です。
仕事や、学校の都合上昼間にお世話できる人は少ないと思いますので、18〜22時くらいの間まででお世話をできるようにしてあげる気遣いしてあげることをお勧めします!
飼育環境を整えよう!
デグーの生態を理解出来たら、次はデグーを飼い始める前に十分な環境作りをしましょう!
デグーや他の小動物に限らず、飼い始める前の入念な準備は必要不可欠です。
デグーの飼育を始めるのに必要なものは下記の7つです。
- ケージ
- 給水機
- 砂場
- 隠れ家
- 回し車
- 床材
- 餌(フード)
これらが揃えば、ひとまずデグーを飼い始めることが可能です。
逆にこれらの飼育用品が手元にない状態で、飼い始めるのは絶対にやめてください!
おすすめの飼育用品は下記のページで紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
次にそれぞれの飼育用品がデグーにとってどんな役割があるのか、注意点やおすすめの選び方など紹介したいと思います!
デグーのケージおすすめの選び方
デグーは活発に動き回る動物で、暴れていることが多いので、大きめのケージを買ってあげることをお勧めします。
ストレスを溜めないためにも、底面積の広さが、大きいことはもちろん、可能ならば高さも用意してあげましょう!
ただデグーは普段岸壁で生活しています。高いところは好きですが上下移動はそんなに得意ではありません。高さだけがあるケージを選んでしまうと最悪の場合墜落し大怪我を負ってしまいます。
実際にうちの子は一度高さのあるケージで落下し斜頸という病気になってしまいました…。ごめんね…。
その経験を踏まえた上でオススメのケージは、サンコーのイージーホーム60メッシュです。
デグーに限らず、他のエキゾチックアニマルを飼う際にもよく使われることのあるケージです!
なお、ケージを使うのはオススメというだけで、大きめの水槽やプラケース等でも飼育可能です。
デグーの性格によって選ぶケージの系統を変えてあげることをお勧めします!!
詳細は下記の関連記事で解説してるので、参考にしてください。
給水機は必ず設置!
先ほどもお話した通り、デグーは非常に活発に動き回ります。その分水も摂取するので飼育前に準備する必要があります。
運動後にはすぐ水が飲めるように給水器は必ず設置してあげましょう。
こちらに関しては、ボトル式給水機、陶器等、好きな形で用意してもらえれば良いと思います。
衛生面や、補水のしやすさから、ボトル式のものが扱いやすくお勧めです。
しかし、場合によってはそれ以外の給水機しか使えないこともあります。
例えば、「生まれてから置き型の給水機だったのでボトルから飲めない・病気や老化でボトル式のものから給水できない」などがあります。ボトル式の給水機は舌で押す力が弱ってくると飲めなくなるものが多いのです。
デグーの体調や様子を確認し、逐一ぴったりな給水機を用意してあげてください!!
注意点等をまとめた記事を作成しておりますのでぜひご覧ください!
砂場はデグーのお風呂!?
デグーにとって砂場は、人間の言うところのお風呂です!
デグーは草食の動物であり、かつ汗腺を持たないことから匂いも少なく、他のペットと比べると比較的綺麗な動物であると言えます!
しかしながら、ホコリや、餌のカス、その他のゴミが、毛の間に入り込んでしまうことはよくあります。
最悪その汚れから病気を招き、死に至るケースも…。
そんなゴミを洗い流す役目を果たすのが砂場となります!
砂場をケージの中に入れておくのが、一番の解決策ですが、部屋んぽの時に砂浴びさせてあげる、と言うのも1つの手ですね!
ちなみに我が家では週に一度程度で砂を水洗いし、天日干しをして掃除しています!
砂浴びに関して詳細に記載した記事はこちらです。
隠れ家があると落ち着くよ
迎えたての時は、警戒心が強く、あまり刺激しないことが大事です。なので、新しいおうちに慣れるまでは飼い主の目から離れられる場所を与えてあげてください!
飼い主に監視されない空間があれば落ち着くため、ケージの中に隠れることのできる隠れ家を設置してあげると十分です。
デグーが自ら飼い主に寄ってくるまでになれば、隠れ家はなくてもいいと思います!
ただ慣れてきていた後してもそこで寝ることが多かったり気に入っている様子であれば設置し続けてあげる方が良いと思います!
我が家あの場合は得ることも落ち着くこともなくトイレとして使われていたので取り外しました笑
回し車は必要?
デグーはもともとアンデス山脈の広大な自然の中で暮らしています。
そんなデグーが小さなケージの中に入れられたら運動不足になるのは当然です笑
実際にデグーが回し車でどれくらいの距離を走っているのか測定した人がいるみたいですが、その人によるとデグーは回し車に乗って1日に数十キロも走っていたようです。
回し車はデグーのストレス発散にもなっているようなので、ぜひ設置してあげてください。
ただ部屋んぽの時間を多く取られる予定であればなくても問題がない場合もあります。
餌(フード)は何を食べる?
デグーはハムスターやラットよりも、モルモットやチンチラに近い草食動物です。
主食はチモシーなどの牧草で、チモシーを食べることは奥歯が伸び過ぎることの防止にもつながりますので、チモシーは常に食べれる状態を作り上げておきましょう!
それにプラスして栄養を補うためペレット等を与えるのがベストです。
また、副食(おやつ)として、ドライフルーツ、ドライ野菜等を与えるとかなり喜びます。
しかしデグーは糖尿病のなりやさから、糖尿病の実験動物としても使われることで有名です。糖分の多めな、果物や、種子系のおやつ、ゼリー等のおやつを与えてしまうと糖尿病になる可能性が非常に高いです。
ただどれだけ与えていなかったとしても遺伝子によって糖尿病になりやすい子がいます。症状が出てしまった場合は病院に連れて行ってあげるようにしましょう。
上記の理由からおやつはあげすぎない方が良いです。もしあげるのであれば、ドライ野菜や乳酸菌タブレットなどの健康面を意識したおやつを与えると良いかと思います!また、たまにあげると喜ぶので何かを覚えさせたいときに使うと良いです。
デグーを飼育するのにかかる費用
デグーの飼育を始める時に知っておきたいのが、飼育にかかる費用ですよね?
可愛いからといって勢いで買い始めると、後でお金の問題に悩まされることになるかもしれません。
下記の記事でデグーの飼育にかかる費用を解説しているので、参考にしてみてください。
デグーを飼育する時の注意点
デグーを飼育する初心者の人にとっては、こちらの章が一番大切なので、しっかりとご覧ください!
デグーを飼育する時の注意点は次の4つです。
・室温管理
・ケージの設置場所
・体調管理
・コニュニケーション
室温管理
デグーには汗腺が無いため、自分で体温を管理することが出来ないので室温の管理をしないといけません。
なお、デグーを飼育するうえでの適温は20度~26度で適正湿度は約50%とされています。
極端にこの気温から逸脱しない限り、すぐに死ぬようなことはありませんが、温度と湿度に関して気にしてあげるようにしましょう!
冷暖房をつけっぱなしにするとかなりの電気代を消費することとなりますが、1つの命のためですので、惜しまずに空調管理をお願いします!
冬場は小型のヒーター等で、調整することが可能です!
その時に注意してほしいのですが、空調の風は直接当たらないようにしてあげてください。
ケージの設置場所
ケージを設置するうえで注意するポイントは2つです。
・太陽光が当たりすぎない場所
・目線がある程度同じになる場所
前述した通り、デグーは体温調整ができないので、低温、高温となる場所や、気温が激しく変わる場所への設置は極力避けるようにしましょう!
また、げっ歯類は食物連鎖のピラミッドにおいて、最下層に近い位置に存在することから、大きい動物や、上からの陰に本能的に怯えてしまいます。
ですので、可能な限りストレスを与えないように、座った際の目線となる位置に配置してあげましょう。
体調管理
デグーの飼育で一番してはいけないことは、おやつをあげすぎること。
おやつはデグーにとって高カロリーなのでほどほどにしましょう!
他にも、清潔な環境を保つことが大切です。
不衛生なケージや飲み水では病気になってしまいます。
ただし、どんなに気をつけていても体調を崩すことはあります。そんな時にすぐに見てもらえる医者を、探しておくことも大事です。
家のすぐ近くに、というのは難しいかもしれませんが、車を使えば行ける距離に病院があれば安心ですね!
コニュニケーション
デグーは野生だと集団社会の中で生活している為コミュニケーションをとるのが好きな子が多いです。
ただし、迎えたばかりの時は警戒しているので、すぐに触ろうとせずお部屋に慣れるまでゆっくり待ってあげてください。
デグーは愛情をもって接してあげると非常によくなつく生き物です。
徐々に慣らしていって、ケージ越しに餌をあげたりしているうちに、撫でてほしそうに寄ってきたり、手の上で寝たりするようになります!
可愛さを引き出すのはあなた次第です。
初めの一週間はこれを参考にしてください。
デグーのしっぽは外敵から逃げやすくするために切れやすく出来ています。慣れてきて、ケージから出して遊んでいる時に誤ってしっぽを踏んでしまうと切れてしまうので、部屋んぽの時は十分気をつけるようにしましょう。
デグーはなつく?
前述した通り、愛情を持って接してあげると非常によくなつく生き物です!
しかしその度合いには個体差があり、一概に「なつく!」とは言い切れません。
「なつく可能性が高いエキゾチックアニマル」程度の解釈で飼育すると、懐かなかった場合に凹まないです。笑
デグーがなつくとこうなる
https://twitter.com/00guriguri00/status/1158883837339828224?s=20
このように飼い主の声を覚えると、呼ぶだけで駆け寄ってきて、「構え構え」と接してきます!
可愛いですよねぇ〜!
全てのデグーがなついてくれるわけではないです。個体によっては撫でられるのが嫌いな場合もあります。お迎えを検討されている場合は、その可能性があることを理解しておいてほしいです。
デグーは生体の選び方で全てが決まる
上記の準備が整えば、いよいよ愛しのデグーさんをお出迎えです!
とは言え、どのショップで、迎えるのか、どんな個体を選ぶべきなのか
など気になる点がいっぱいありますよね!そちらをご紹介します。
デグーの値段はハムスターに比べると高い
デグーの生体の価格は、カラーによりかなり変動します。
ノーマルだと5000円程度、珍しいカラーになると100000円近くまでの値段がつく可能性があります。
ノーマルカラーのアグーチだと8000前後が多いかなという印象です。
また平均して、店で簡単に手に入るカラーだと一万円ちょっと用意すれば生体は迎えられると考えられます。
どこで迎える?
基本的に近年では、げっ歯類等、小動物を扱うペットショップでは、一匹は確実にいるな。と言うイメージです!
しかしながら、その子が人に慣れているか、健康体か、一匹だとかなりギャンブルになってしまいます。
ですのでオススメは、店員さんが可愛がっていることは当然とし、大量のデグーを扱っているお店が良いと感じます。
母数が多ければ単純に選択肢が増えますしね!
しかし、大量販売しているお店では、あまり良い飼育がされていない場合も多いので、事前にネットでの評判を調べてからお店へ向かうようにしましょう。
オススメの購入方法としては、複数の店舗に訪れ、店員さんと仲良くなることです。複数回
店舗に訪れることで、より良い個体に出会える可能性が、上がると思います!
どんな子を迎えるべき?
もちろん理想の個体は『健康的・人馴れ』が両立していることです!
そういった個体を見つけるために、必ず店員さんに、触らせてもらいましょう!
ここを怠ると、後々懐かない子を引き取ってしまった。と後悔する可能性もあります。納得いくまで、わからないところは確認しましょう!
また、げっ歯類は、3ヶ月程度で人間の言うところの成人状態となります。それよりも若い個体は、病気にかかりやすかったり、突然死んだりするケースがあります。
かといって、長すぎる期間ペットショップにいた個体は、懐きにくかったり、すでに性格が確立しているので、オススメは生後3ヶ月前後の子を迎えることです。
仮にそうなっても、1つの命ですので、最後まで責任を持って、育ててあげてくださいね。
一番簡単な見分け方としては、近づくと一番初めに、こちらに寄ってくる子、手を入れると触れてくる子、が好奇心旺盛で良いと思います!
店員さんに詳しくお話を聞いて、一匹一匹をしっかり理解してから、飼うようにしましょう!
性別はどちらを選ぶ?
オス・メス性格は違うと言われていますが、正直性格は個体によります。
下記の記事をみていただければ、どんな子を選ぶべきか、かなり鮮明になりますので、ぜひ読んでみてください。
デグーの性格
人懐っこく、人間によく慣れます。かなり構ってちゃんなところがありますので、飼い主がどこかに移動しようとすると泣くことがしばしばあります。笑
単頭飼いをしようと考えている方は、寂しい思いをさせないために、積極的に接してあげましょう!
かといって無闇に多頭飼いすると喧嘩や、予期せぬ繁殖など起こる可能性もあるのであまりオススメはしません。
デグーの鳴き声
野生下では、コミュニケーションの一環として、鳥のさえずりのような声で鳴くことから、「アンデスの歌うネズミ」とも称されております。
その鳴き声のパターンも豊富であり、鳴き声を聞くことも楽しめます。
デグーの寿命
ほとんどの個体が、健康であれば5年以上生きます。
げっ歯類にしてはかなり長い方でありますので、しっかりと最後までお世話してあげましょう。
詳しく飼いた記事はこちらです。
まとめ:デグーの飼育マニュアル
デグーは愛情を注いであげれば、それに答えてなついてくれる可愛らしい生き物です。
初めてデグーを飼い始める時は不安かもしれませんが、この記事にしっかりと目を通したあなたはもうデグーマスターです。笑
自信を持って、デグーを迎えてあげてください!
ではでは、快適なデグーライフを共に送りましょう♪